2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「妖女のねむり」泡坂妻夫 ミステリ。表面にあらわれる幻想的な現象と水面下でおこなわれている複雑な操作、本書はその対比が魅力となっている。このプロットは鬼です。伏線も凄いし。特に最後になって回収される伏線はかなり驚いた。こんなに驚いたのはS・A…

「新・世界の七不思議」鯨統一郎 れきしみすてり。「邪馬台国はどこですか?」の姉妹編に位置付けられる連作短編集。前作よりも引用される文献や資料は少なめになっており、作者独自の歴史解釈の占める比重が高くなっている。その結果、よりアクロバティック…

雑感

プロやきう 26点取られた楽天もすごいけど、9回27人に抑えた渡辺も結構すごい。

「魔法」クリストファー・プリースト ふぁんたじぃ小説。ハードカバーで買おうかどうか悩んでいたので出て個人的にうれしかった本であります。前に読んだ「奇術師」(本書の方が古い作品です、念のため)のように冒頭から思わせぶりな展開を遂げるわけではな…

雑感

いまBGMに「空にまいあがれ」が使われているCMが流れてるけど、それが挽歌にしか聴こえない。。。

雑感

「猫ひろし」って「舘ひろし」に対応してるんですね。スピードワゴンのラジオ聴いてて初めて気づいたわ。

「嗤う伊右衛門」京極夏彦 その充足、達成の過程において他を顧みることのない欲望に支配された登場人物たち。その中において主人公である伊右衛門と岩たちが育むのはお互いの精神を尊重する「純愛」であり、だからこそその「純愛」っぷりが強調されていると…

「消えた玩具屋」エドマンド・クリスピン おバカなドタバタが楽しかった。それだけ。 ってだけですませるのも、もったいないので補足しておく(古本屋でそこそこの値段だったから)。冒頭の「なんで玩具屋が消えたのか?」という謎や犯行時に用いられたトリ…

雑感

「ムシキングって本当に流行っているのか」と福井さんが言ってたけど、確かに実際にプレイしている人を見たことがない。僕がゲームセンターにいる時間帯が問題なのかもしれないが。ちなみにアニメ化するらしい。

「ゼウスガーデン衰亡史」小林恭二 清涼院流水の「JDCシリーズ」を髣髴させるところが多々あった。たとえば、どちらも社会構造自体を変革させてしまうような組織、施設が現代に出現する話だし(大雑把過ぎ)、マクロレベルで起こる社会現象とかミクロレベ…

前日のコニー・ウィリスの感想で文中の語尾に全部ウィリスをつけてみようかとちょっと思案しましたが、すんでのところで思いとどまりました。

ネタバレ上等!な人だけ読んでください

「ドゥームズデイ・ブック」コニー・ウィリス 私の周りでのコニー・ウィリス評価 某じゅんさん曰く 「宮部みゆきとか好きな人が好きそうだよね」 ふむふむ、確かに女流作家らしさが滲み出る作品ではあります。 某番長曰く 「なんか…気持ち悪いんだよなぁ。面…

やっとまともなネット環境に復帰できました。やはり6年選手のパソコンでは限界がありましたね。晩期には接続から1時間すると自動的にフリーズする機能が搭載されてましたし。

「鬼の探偵小説」田中啓文 本格伝奇ミステリ。設定がすごい。主人公の表向きの職業は所轄署の捜査一課に属する刑事なのだが、その正体は住処を追いやられ人里に出てきた「鬼」。自分が「物っ怪」であることを周りの人間たちに見破られないように心を砕きつつ…

私の人生は逃げの一手ばかり打っているが、なにか事態が好転することを期待しているわけではない。「逃げちゃだめだ!」(私にとって←は「修行するぞ!」とあまり差異はないと思われるフレーズである)と念仏のように繰り返されても、根本的な信念が欠如して…

「幼年期の終わり」アーサー・C・クラーク SFの古典的名作長篇。こーゆースケールが大きくて結末が抽象的な作品には、この時期に書かれたSF特有の「空気」が備わっていると個人的には思う。つまり「科学的発展、成長ヘの漠然とした期待感」みたいなの。…

少し前に番長と本について話していた時に「京極作品は論文を読んでいるような気分になる」という話が出てきた。京極夏彦の小説(妖怪シリーズ)は「説明体系のエンターテインメント化」という意味でミステリと趣を同じくしているけど、実は違う読み方もあっ…

僕がスクールランブルを読んでいないからかもしれないけれど「沢近」という名前をテレビCMなどで耳にすると、いつも 「斧みたいな名前だなー」 と思ってしまう。

近所にブックオフができるみたいです。品揃え次第ですが、少し楽しみであります。