読んだ本の感想

「輝く断片」シオドア・スタージョン サイコさん大集合なミステリ短編集。 サイコさんという存在は自分の行動原理とアイデンティティが同一化していて、それを否定、禁止されることに対する激しい彼等の拒絶が悲劇をもたらしたりもたらさなかったりするんだ…

「祈りの海」グレッグ・イーガン マザコンっぽい男の子が活発な女の子に振り回されるSFばかり集めた短編集。ウソ。でもちょっとだけホント。 今回はイーガンについて語らせてもらいます。 その昔「SFが対象にする科学(SFの「S」の部分)は、自然科学か…

「二十世紀SF2」 1950年代に発表されたSFを厳選したアンソロジー。終末テーマや戦争、兵器などがテーマの作品が多く、そこではのがれられない脅威に対する態度を決定させらるような人々、社会が描かれる。そんなことをSF作家たちに否応なく考えさせる…

「人間の手がまだ触れない」ロバート・シェクリィ (まいどのことながら)SF短編集。作者はフレドリック・ブラウンやヘンリィ・カットナーなどと並び賞されるユーモアSFの名手。その手になるものには社会や文明を批判した作品が多くみられる。まぁ諷刺が…