「つぎの岩につづく」R・A・ラファティ
SF短編集。いつものとおりトールストーリー風のフォーマット内に膨大な科学知識で裏打ちしたSFアイディアをぶち込んだ作風が楽しい。ラファティの作風って非常に特異だと思う。トールストーリーが持つ荒削りだけどプリミティブなパワーと独創的かつ妙に先鋭的な科学理論という対照的な二つの要素の融合をこれほど巧く成し遂げられたユーモアSF作家は他にいないんじゃないかしら・・・って、SF初心者がなにを偉そうに。結局何が言いたいのかっていうと、バランス感覚が絶妙ってこと。