6日に私の所属サークルが主催する講演会があるので、その会場設営を見学に行く。多少道に迷うがなんとか会場に辿り着き、重いドアを開きすみやかに中に入り込むと、ひややかな視線で迎えてくれる四年生の後輩がそこにいた。「何しに来たんですか?」彼は私にそう言った。
その言葉を聞いたとたん、自分がとても場違いなところにいることを自覚してしまい、私は孤独感にさいなまれる。理不尽なことであるが、私は彼の言動に対して腹立たしさも感じていた。私をこのように責め苛ませる場所にいることにメリットはないと判断する。結局、私は到着してから五分ほどしか滞在せずに会場を後にした。