マシンブラザーズ

新宿書店にて早売りのヤングアニマルを購入する。巻末のコメント欄で柴田ヨクサルが「初期真心ブラザーズが最高」と発言しているのを読み、ふと疑問がアタマをよぎる。
柴田ヨクサルの言及する「『初期』真心ブラザーズ」とはどの辺りのアルバムを指す言葉なのでしょうか?
解説すると、「真心ブラザーズ」は1989年に「THE真心ブラザーズ」というバンド名でデビューしてるんですわ。ちなみにデビュー曲のタイトルは「うみ」。「パラダイスGOGO」という番組内の1コーナー、「勝ち抜きフォーク合戦」で10週勝ち抜いたのがデビューのきっかけだったんですね。そして「THE真心ブラザーズ」という名称が「真心ブラザーズ」に変化したのは1995年発表のシングル「スピード」からなんですよ。余談ですが最後に「THE」名義で発表されたシングルタイトルは「マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン」といいます。私自身はその曲、聴いたことないですが。そして「マス〜」以降、一年以上それぞれ別バンドで活動していた二人が、新たな気持ちで発表したシングルが「スピード」であり、新アルバムが「キング・オブ・ロック」なわけです。それから二人は無印の「真心ブラザーズ」名義で活動休止まで作品を発表し続けたのであります。
というわけで、「『初期』真心ブラザーズ」という言葉からは「THE真心ブラザーズ」で活動していた時代の作品と、「真心ブラザーズ」になってからの初期作品との二つの意味が意味がとれるのですねー。
ま、普通に考えて最初のデビュー後の数作品のことでしょうが。
(ちなみに「THE」が取れた理由については、真心のカバーアルバム「真心COVERS」のブックレットに寄せられたいとうせいこう氏のコラムにおいて言及されているので、興味を持った人は各自購入してみてくだされ)

おまけ
私なりの真心ベスト3
(「THE」時代)
1位 月夜(4thアルバム「善意の第三者」より)
2位 うみ(初期ベストアルバム「けじめの位置」より)
3位 うまくは言えないけど(1stアルバム「ねじれの位置」より)
次点 うきうき(3rdアルバム「あさっての方向」より)
(無印)
1位 高い空(5thアルバム「キング・オブ・ロック」より)
2位 サマーヌード(ミニアルバム「TIME GOES ON」より)
3位 拝啓、ジョンレノン(6thアルバム「グレート・アドベンチャー」より)
次点 素晴らしきこの世界(ベストアルバム「B.A.D」より) 
両方とも1位がアルバム収録曲なところが、私のせいいっぱいの自己主張だったりする。。。