■
- 作者: 藤岡真
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (47件) を見る
つまり藤岡真好きなら読んで損はないけどそれ以外の方にはあまりオススメしないよってこった。
それにしても、彼の作品の殆どに言えることだがプロットの根幹を成す設定があまりにも現実離れしている。このへんがバカミスと呼び称される所以なんだろうけど。
つまり、作品に一貫性、内的な完全性を持たせるために、現実ではちょっと無理が生じるような設定(○○が○○○であるといった思い込みのいくつか、およびラストで明かされる××が○○○であるということなど)がこの作品では多数採用されており、結果作品内のリアリティが現実世界からだいぶ浮遊(遊離)したものになってしまっている。
だから短絡に駄目って訳じゃないとは思うが、この部分に抵抗を感じる人は藤岡作品の読者に向いていないと思う。