自虐ポエム

私の好きな人、それは頭のイイ人である。頭のイイ人の中でもとくに好きなのは「示唆に富んだ発言ができる人」だ。そのような人との歓談はとても楽しいものになるだろう。
私の嫌いな人、それは頭の悪い人である。頭の悪い人の中でもとくに嫌いなのは「自分の欺瞞に気付かない人」だ。そのような人との歓談はとても不快なものになるだろう。
だが、ふと気付く。その両者はともにセルフイメージの投影だということに。
ようするに、私の好きな人というのは「かくありたい自己の像」であり嫌いな人というのは「唾棄すべき自己の像」なのである。
結局、私が好きなのは自分で嫌いなのもまた自分。私にとって他者というのはすべて自己像を投射するための鏡でしかないのかもしれない。
私はそんな自分が大嫌いだ。
しかし、そんな「嫌いな自分」を「嫌う自分」までは嫌いきれないでいることもまた事実だ。
正直、この無限ループを断ち切りたいのだが、それにはもう「悟りを開く」くらいしか解決策が見つからないのだが・・・どうなんだろう、実際。