鶴仙流

バイト後、ゲームセンターでコナミに貢いでから近くのラーメン屋に入る。別に何の変哲もない場末のラーメン屋で、水商売系のお姉ちゃん(日本語ではない言語でお話してた)たちとくたびれたサラリーマン風おじさんしか客は見えない。そんなファンエーレン指数の低そうな店に過剰な期待するをはずもなく、私はなんとなくラーメンとギョーザを注文。出てきたラーメンを食してみたが想像どおり、どうということのない普通のラーメンだった。しかし、後発のギョーザがスゴかった。一口食べようと噛み付いてみたら、火傷しそうなほどべらぼうに熱いスープが皮の中から飛び出してきたのだ。そしてそれがまたべらぼうに美味かった。
このギョーザのキモは中の「あん」に背脂を入れているところなのである。これを鉄板で焼くと背脂が熱で溶け、皮の中で熱い液体と化す。つまり、できたてのギョーザを噛み締めると中から濃厚なスープが溢れ口の中に広がって、これがパリパリした皮の食感とあいまって大変な美味となるのだ。皮の食感は違うけど発想としては小龍包みたいな感じ(あれはゼラチンでスープを煮凝らせるんだっけ)