人間以上 (ハヤカワ文庫 SF 317)

人間以上 (ハヤカワ文庫 SF 317)

SF。虐待と差別の作家、スタージョンの代表作。作者は本書において人間という存在における新たな形態を考案した。物語内容も、彼らの生態及び価値観の論理体系を創造&描写することに筆の大半を費やしている。
文体が特殊な上、一癖も二癖ある人物ばかり登場するので、スタージョン作品に親しんでいない読者は読み始め、多少面を食らうかも知れない。
さらにやや不恰好な構成なので、そういうところの完成度を気にする方にはお薦めしない。 物語の核となる概念を作者の独特な言葉遣いで説明されるだけで、私などは楽しくて仕方がないのだが。
変態大集合な話or一風変わったロジックが好きな人なら。